地元の人には、「はこざきさん」の愛称で知られ、日本の三大八幡宮の一つです。博多湾に建つ、勝利に関わるパワースポットと言われています。
福岡では、お正月の初詣として三社参りという独特の風習があり、「宮地嶽神社」「太宰府天満宮」「筥崎宮」 の三社を参拝することが始まりとも言われています。
ちなみに、江戸時代、福岡藩主の黒田家も三社参りをされていたそうです。黒田家では、住吉神社、日吉神社(山王)、筥崎宮にお参りされていたそうです。
筥崎宮境内マップ【筥崎宮のスポット(Spiritual places)】
箱崎宮には知る人ぞ知る穴場のスポットがあります。
見て、触って、感じる...不思議なパワーを感じることができる。
6スポットをマップの①から順にご紹介します。
出典:筥崎宮
スポット① 神木「筥松」
桜門すぐ右手にある、朱の玉垣に守られた松を見ることができます。これが神木「筥松」です。
日本史の中で実在が確かめられる最初の天皇である応神天皇が、箱崎宮を含む八幡神社の御祭神です。
その応神天皇がお生まれになった時の御枹衣-えな-(胎盤 ・へその緒)を筥に収め、印として植えられたのがこの「筥松」です。「筥崎」の名はこれに由来し、「筥」の文字は天皇に由れし恐れ多いとして、人々の営みの場には「箱」の文字を用いたのです。
スポット② 湧出石(わきていし)
筥崎宮公認のパワースポットして携帯でも紹介されている「湧出石(わきていし)」
この石を撫でると”運が湧き出る”と言われていて、運気アップ、招福開運を願って多くの参拝者が触れていかれます。国に一大事があるときは地上に姿を現すという言い伝えがあるそうです。
スポット③ お潮井浜の真砂(おしおいはまのまさご)
はかたでは、筥崎宮前の海岸の真砂を「お潮井」と呼び、これを「籠(てぼ)」と呼ばれる小型の竹かごに収め、自宅に持ち帰って厄を払い、幸運を招く風習があります。春分と秋分の日を社日祭として、お潮井とりの神事が行われます。
スポット④ 銭洗御神水
金銭を籠(てぼ)に入れて御神水で洗い清めて心清らかに福寿開運を念じます。金銭を洗い清めたお金は持ち帰って、使用することで世の中を巡り福を授かると信じられています。
【銭洗御神水の作法 <書いてある文章そのまま>】
金銭をてぼに入れ御神水で洗い清めて
心清らかに福寿開運を念じてください。
1.お金をてぼ(竹かご)に入れます。
2.御神水で洗い清めて御利益を念じます。
3.てぼから取り出しタオル等で拭きます。
4.持ち帰ったお金はご使用いただく事で
世の中を巡り福を授かると信じられています。
スポット⑤ 手水舎
筥崎宮に入ると手水舎があります。水は古くから、汚れを洗い流すものと考えられていて、お神様にお参りする人はまず身の汚れを手水舎で洗い落とします。てだけではなく、口も水で洗うことで、全身の汚れが落ちると考えられています。参拝前に必ず行うことです。
<手水の作法>
出典:筥崎宮
スポット⑥ さざれ石
さざれ石は、国家君が代に詠まれている「さざれ石」で実在する石なのです。
碑文には、「この石は国家 君が代に詠まれている「さざれ石」です。岐阜県と滋賀県の境の伊吹山の麓に産す学名を石灰質礫岩と云い永年の間に石灰質が雨水で溶けて生じた粘着力の強い乳状液が小石を凝結して次第に巨岩となり苔むす」と説明されています。
国指定重要文化財に囲まれた筥崎宮
国指定重要文化財が筥崎宮には、国指定の重要文化財が4つ、福岡県指定の重要文化財が2つあります。日本三大八幡の一つである歴史を実際に感じてください。
出典:筥崎宮
1.本殿・拝殿【国指定重要文化財】
2.楼門【国指定重要文化財】
3.一之鳥居【国指定重要文化財】
4.千利休奉納石灯篭【国指定重要文化財】
5.亀山上皇尊像奉安殿【福岡県指定重要文化財】
6.蒙古軍船の碇石【福岡県指定重要文化財】
【鎮座地】
住所:〒812-8655 福岡市東区箱崎1-22-1
筥崎宮 社務所TEL:092-641-7431
まとめ
筥崎宮は浄化とエネルギー強化のパワースポットとしても知られており、地元の人に慕われています。一年を通して氏子が参加する神事も多い。1月3日には「玉せせり」と呼ばれる玉取祭があり、9月には博多三大祭りに数えられる「放生会(ほうじょうや)」が行われます。
また四季を彩る「あじさい苑」、ぼたんの見事さで有名な「神苑花庭園」の花々が、筥崎宮のひとときを思い出深いものにしてくれます。