西鉄グランドホテルの前に老舗のロシア料理「ツンドラ」があります。
福岡市に長く暮らしていてこのお店を知らない人は少ないと思うくらい有名店です。
ただ、敷居が高いので入ったことがない人は多いかもしれません。
ということで、今回はランチへ行ってきたので食レポします。
正直言ってロシア料理とは何ぞや?と思っていたくらい未知の世界でしたが、ランチを食べて気持ちが分かりました。
ロシア料理、美味しい♪
ボルシチ、美味~!
ランチ、何にしよう…と迷っていて色々食べ飽きたなーという方におすすめしたい「ツンドラ」へ足を踏み入れてみませんか?
※惜しまれつつ2021年5月7日に60年の幕を下ろしました。
ツンドラ ランチの食レポ
平日のランチメニューは3種類あるのですが、ロシア料理初心者の私は無難なところで「A.ボルシチランチ」を選びました。
900円(税抜)で、ボルシチ・ピロシキ・サラダ・パンorライスの安いとは言えないランチです。
ただ、一口食べてみるとお値段以上で幸せを運んでくれました。
ボルシチ
正直、これが一番驚いたかも。
ボルシチってどうしても美味しいイメージが湧かなくて食べず嫌いしていたなーと思います。
素朴な味だけどスープの酸味が丁度よくて、スープにお肉や野菜の旨味が感じられる。
お肉がスプーンで切れるほど柔らかくて、じっくり時間をかけて手作りされたスープなんだなとすぐに分かります。
素材を活かしたロシア料理の底力を見せつけられた気がしました。
ボルシチに対するイメージが180度変わるので、ぜひご賞味いただきたい一品です。
ピロシキ
ピロシキは学生時代にイヤっていうほど食べていたので、美味しいことは知っているけど物珍しいというイメージはありませんでした。
しかし、ツンドラで食べたピロシキは違っていました。
油で揚げた総菜パンのイメージだったのですが、油がまわってなくて具にはお肉の味がしっかり出ていました。
パン生地は少し甘くて、2,3個くらいはペロリと食べれるくらい食べ始めたら手が止まらないはず!
ランチでは1個だったのですが存在感がヤバくて舌と脳裏に記憶を焼き付けられた感じです。
パン
そば粉で作られたパンはずっしりと重たく、パン生地が濃密で素材の風味が香ってきます。
このそば粉で作ったパンにノックアウトされまして、ボルシチとよく合うんです。
素朴な味、素材を活かした味、食べ飽きないクセになる味。
一口食べてもらったら言っている意味が分かってもらえると思います。
ランチやコースで頼む際にライスとパンを選べるなら「パン」を頼んで欲しい。
個人的には心を奪われたパンでした。
ランチメニュー(平日)
A.ボルシチランチ 900円(税抜)
(ボルシチ・ピロシキ・サラダ・パンorライス)
B.つぼ焼きランチ 1,470円(税抜)
(ボルシチ・ピロシキ・サラダ・グリバーミ)
※グリバーミとはパイシチューと考えると想像しやすい
C.スペシャルランチ 2,200円(税抜)
(ボルシチ・サラダ・シャシリック(小)orガルブツィー・ピロシキorパンorライス)
※シャシリックとは、牛肉を駆使差しにし炙り焼きした肉料理
ホリデイランチメニュー(日、祝日)
ツンドラランチ 1,650円(税抜)
(ボルシチ・ピロシキ・サラダ・グリバーミ・ロシアンティorコーヒー)
ピラフランチ 1,650円(税抜)
(ボルシチ・サラダ・ピラフ(3種類より選ぶ)・ロシアンティorコーヒー)
このピラフ、ちょっと辛いタイプのものということで説明されていましたが、辛さはそこまで感じず美味しく頂くことができました。
↓
ツンドラのこだわり
1.ボルシチ
2.ピロシキ
3.テイクアウト
こだわり1.ボルシチ
暖かな気持ちになれるボルシチは、1960年創業以来の味を守り続けています。
他店では味わえないトマトを豊富に使ったボルシチはロシアを感じさせる優しい味に仕上がっています。
テイクアウト(お持ち帰り)出来るので自宅でもツンドラの身体に優しいボルシチが味わえます。
・こだわり2.ピロシキ
揚げピロシキ(ロシア風肉まんじゅうの揚げ物)は50年以上味を守り続け、今でも看板メニューとして君臨しています。
パン生地と中の相性がいいのは、合いびき肉、はるさめ、たっぷりと玉ねぎが入って素材の味がプラスされてるから。
丁寧に揚げてあるので油っこさを感じない、最後の一口まで美味しく頂ける一品です。
こだわり3.テイクアウト(お持ち帰り)
お店の味をそのまま自宅で再現できるようにテイクアウト(お持ち帰り)できます。
・ボルシチ(缶詰)
・ピロシキ
・グリバーミ
・その他ドレッシングなど
ロシア料理店を探そうとすると大変ですが、こういうテイクアウトできる商品があれば食べたい時に自宅で気軽に食せるのは嬉しいサービスです。
ツンドラの外観・内観
出典:tabelog.com
見た目に敷居が高いイメージしかない「ツンドラ」
入店してみてもその印象は変わらず、ちょっと昔の高級洋食屋さんみたいな感じです。
居心地悪いかな…と思ったけど、すぐに慣れました。
それはサービスしてくれる方の所作が水が流れるようにしなやかで美しいから。
余計なことも言わない、淡々とサービスをしてくれる。
特別感を与えつつも気負うことなくその場で食事を楽しめる。
何と表現したらいいのだろう。
長年、このツンドラでサービスをされた経験がその空気感と所作を生み出したのだろうと思う。
たまにはこういう特別感を味わいたくなる、そんな場所でした。
インテリアも落ち着いてて、個人的には好みです。
店舗詳細
【ツンドラ】
■住所:福岡県福岡市中央区大名2-7-11
■TEL:092-751-7028
■営業時間:11:00~21:00(L.O)
■定休日:火曜、12月31日~1月2日
■席数:70席(個室無)
■カード可(VISA、Master、JCB、AMEX)・電子マネー不可
まとめ
ロシア料理をなぜ敬遠していたのだろう?と思うくらい、自分が持っていたイメージとは真逆でした。
美味しいとかそういう軽い表現ができないくらい、時代と伝統を感じさせる深みのある味。
ボルシチやピロシキ、パン、食べたものすべては素材を活かして作られた料理ばかり。
次回は「グリバーミ(きのこのつぼ焼き)」を必ず食したい。周りに聞いても”あれを食べないなんて…”と言われてしまいました。
痛恨の極みです、食レポ部隊として反省してます。